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ドラマと藤木さんと日常

「彼が結婚しない理由」

このドラマ、古き良き時代のトレンディドラマを意識してて
所々でそれを俯瞰で見ることによって今の時代に重ねてるなと思いました。
聡子が恵太朗に会いに走り出したあたりは、トレンディドラマの定番で
その聡子に、恵太朗が
「大人の女性でもそういう事するんだ」
「携帯に電話してくれればよかったのに」

と言わせる辺りはドラマでの描き方の進化を見るようだったなぁと。
アラフォー世代をターゲットにするだけあって、
ちょっと懐かしい感じをあえて漂わせてる。

■人に幸せそうに見られるのが一番大事で、好きでもない人と一緒いる人
■平凡だけどいくらでも幸せになれる環境にいるのに別の人生探しはじめちゃう人
■綺麗で優秀で面倒見がいいのに自分の事となると全然ダメで素直になれない人

マー君の言葉は脚本家目線なんでしょうね。
この3人の幸せ探しがこのドラマのテーマでしょう。


さて、8話は岡村の心を描く回でした。
うつ病になり、離婚した姉を岡村家の恥さらしと言った父。
父に反対をおしきって、商社から心理士になった恵太朗。
姉や恵太朗をありのまま受け入れようとしなかった父を見て
岡村は誰かに自分をうけいれてもらうことが出来なかったのかな。
だから結婚は出来ない・・そう思ってたのでしょうか。

自分のせいで恵太朗の人生狂わせたと言う和子。
岡村と同様に和子の心にもしこりがあるんですよね。
聡子は和子に心理士としての岡村を見せます。
「人はありのままの自分を受け入れてくれる人が必要なんですよね
 患者さんにとって岡村さんはそういう存在なんです。
 彼は患者さんの押しつぶされそうな心の声に
 誰よりも耳を傾けてあげることができる。」


家族のことがあったから、患者の心の声を聞ける心理士になれた。
聡子の言葉で、恵太朗の仕事を認め同時に交際を認めるんですよね。
「何で緒方様なのかわかりました」印象深い言葉でした。


姉から受け取った父の手紙を見て驚く恵太朗。
字はその人自身を表すと言ってた父の字が、
手の震えと戦いながら書いた字だった。
でも父親の思いがすごく詰まった手紙でした。
息子を心配する言葉がいくつも。
困ってる事は無いか?
困ってるようならすぐに送る(お金?)
大事にしてくれ(体?)
顔を見せに帰ってきなさい


恵太朗の転職に反対した8年前は頑固親父だったのでしょう。
でも年を重ねるにしたがって厳しさの影に隠れてた親心が表面に出てきた。
それが手紙からすごく伝わってきました。
この手紙のエピソードは好き、
字(=体裁)にこだわってた父親が、
震えた字でも息子にかけたい言葉があったんだもの。
だからこそ恵太朗も会いに行く気になったんだよね。

聡子のおかげで乗り越える事ができました。
夢まで語って・・この夢はありがちで新鮮味なかったけど
聡子に夢を語ることで、自分自身を受け入れて貰う事が出来た。
=聡子との結婚もありなわけですね。


いつもインパクト目的でキャスティングされる事の多い片桐さんですが
恵太朗と少年を見守る表情とか感動的な場面もいいですよね。
「ほんと・・下手ねぇ~・・・でも楽しそう」
この時の表情が綺麗でした・・姉の愛情が伝わってきた。
多くのドラマで片桐さんを見て興味を持っていたのですが
このドラマですっかりファンになりました。
公式のインタビューに共感したし、今後も注目していきたい女優さんです。


8話を見終わって、正直ガッカリ感の方が強かったんです。
でも何度も何度も見てるうちに、じんわりよくなってきた。
最初はね、せっかく恵太朗メインの回なのに
結婚しないのは、父親との確執かよぉとか
その確執もなんだか中途半端だなと思ったのだけど
あくまでもアラフォー女性がメインであるし、
恵太朗の抱えてるものが深すぎると話的に方向性を見失うだろうし。
元彼の時のように、精神科テーマに沿ったエピソードってことでね。
まぁずっと引きずってきたものが、
随分あっさり解決したなという思いはありますけど。


◎離婚を決意する奈央
「子供さえ出来れば、高文だってきっと変わるんだから」
奈央、今度は夫婦の絆のために子供を利用しようとしてない?
夫婦の絆あってこその子供なのに・・・
離婚だけは絶対出来ないと言ってた奈央が、離婚を決意します。

新庄がわかりやすい嫌な奴になってて残念。
マー君から奈央が太ってたと聞かされた新庄。
コンプレックスの塊だった。
自分に自信がないから、
僕をアクセサリーがわりにして価値を高めようとしたと。
まぁ・・・ホントのことなんだけど
でも新庄もそうでしょ?
綺麗でキャリアもある都会的な奈央が
自分のライフスタイルプロデューサーのコンセプトにぴったりだった。
自分の仕事や人生に華を添えてくれるくらいにしか思ってないでしょ。

最初の頃の新庄は奈央のこと見守ってくれてる人って感じだったから
こんな風にマー君に対して当て馬的な存在にしちゃうのが嫌だった。
新庄には新庄の思いがあって
奈央が思い描く結婚生活とのズレが生じた。
どっちもが打算的ではあったけれど、
お互いの価値観が違ってきた・・じゃだめだったのかな?


◎家出する瑞恵
瑞恵ともりおかの亭主は今後展開があるんでしょうか?
瑞恵はともかく、店主は気がありそうだけど・・

休日の旦那と妻の対比に、ちょっとむかつきましたね。
家事に縛られる瑞恵と意のままに時間を使える夫。
でも・・家事を手伝わない夫は、甘やかされて育ってるから。
うちの兄もそうなんだけど
あの世代は男が家事するもんじゃない風潮が残ってた。
皿一つ洗わない、母や祖母がいなければ
妹の自分が兄のご飯を作らされたくらいだし。

でも結婚した時に瑞恵が再教育すればよかったんだけどねぇ。
専業主婦だからって至れり尽くせりしたら、夫はそれが基準になる。
息子だって旦那と同じようになってるよ。
雑誌を投げたり瑞恵が忙しがっても手伝おうとしない。
賢い嫁は旦那改革してる、子供に家の事やらせてる。
・・・でないと自分が身動きできなくなるから。

でも、夫婦ゲンカを息子の前でやっちゃいけないでしょ。
息子は夫婦の冷たい空気を感じ取っていたんだねぇ
次回は限界に来た息子に対して夫婦を見つめ直す事になるのかな?


***以下思った事など***

■夜明けの味噌汁
ドラマにありがちな朝チュン・・・かと思ったら朝チュンさえもなかった。
なんでラブな空気を一切排除するのか、わからん。
天海さんのイメージに無いから?
キスもなければハグのシーンも無い。
せめて隣で眠る恵太朗を見つめる聡子でも描かれたら
もう少し発展した恋愛模様に感じられるんだけどなぁ
朝ご飯を年下君が作るのはありがちなんだが、味噌汁じゃぁねぇ。
恵太朗らしいけど。

■和子の事情
子連れ離婚して再婚してるんですね、
それも結婚相談所で見つけたんだとか・・・それでそこで働く事に。
恵太朗のためじゃなかったですね。
和子は、瑞恵と奈央の背中押す係り?
旦那をベタぼめする和子
「それになにより・・・・フフフ」の含み笑い不気味。

■大人の遊び場
奈央の取材に付き合ってディスコにいく4人。
「懐かしいわぁ~」瑞恵がディスコにハマってたのも頷ける。
聡子は精神科と言う仕事がら忙しくてそれどころじゃなかっただろう。
奈央は世代がちょっとずれるから、全盛期でも無かったのかな。
和子は早くに結婚したし、家が厳しかった。
瑞恵は生命保険会社でOLしてて、そこそこの遊びはしてるでしょ。
ボディコンきてお立ち台で踊てたツケが今の派遣主婦なのかもね。
お勉強、お仕事で忙しかった分キャリア積んでる聡子と比べて。

■味のある子役達
ハイリさんの子役はよく見つけてきたと思うほど味がありましたね。
イメージがぴったりで難なく結びついた。
弟と父をじっと見つめる和子の複雑な心中を
見事に表現した和子役でした。
父にかまって欲しいのにという切なさもよかった。
奈央の子役もプニプニしてて可愛かった。

■スキヤキ
聡子と恵太朗がスキヤキの話してて看護師が聞きつけてくるんだけど
二人の仲がばれる伏線ですよね。
すき焼きなら誘って下さいって・・・
エコ恵太朗と一緒にご飯食べるの嫌じゃなかったんかい??

■肉こげて夫婦もこげる
夫婦ゲンカ勃発で高そうなお肉が焦げてましたが
夫婦の煮詰まった感じや、
息子の放ったらし加減がよく表現してあったなぁと感心。
お肉も、息子も手をかけないと・・・ね。


**恵太朗ポイント**

笑顔にきゅきゅん。
一緒にいたいと走ってきた聡子に「可愛いですね」という岡村。
岡村の笑顔に釘付けなんですが・・・
聡子の「からかわれた・・」と言う切り返しもよかった。
キャリアの年上女性には、ちょっとからかって崩したほうが
愛嬌をひきだせるんですよね。
生意気な年下彼氏君を上手く演じてると思いますよ。

姉弟ゲンカ
和子(片桐)と恵太朗の姉弟のやり取りは好きだ。
ビジュアル的に差があるのに、そんなに違和感ない。
片桐さんの個性と融合してる感じ?

マー君さん
マー君≠大橋貞夫の理由は先送りですか。
きっと奈央が付けたニックネームなんでしょうね。
マー君の言葉に耳を傾ける岡村の素直さがよく出てました。
先輩風吹かすマー君もおかしかったけど。

そうでもありませんよ
聡子の弟が恵太朗に会いにきた時のこと。
昔チーマー(渋谷は怖くて吉祥寺)やってて今の姿から想像つかないでしょ?
という弟にたいして、つい本音で答える恵太朗。
弟に聡子の強烈蹴り一発、強い姉だ。

心が軽くなった恵太朗、聡子をなんて呼ぶんでしょうね。
そして聡子の家に押しかけてきた女二人・・ここもシェアハウスの様相か?
あちこちのドラマで、登場人物が一緒に住んでるんですが。

#7












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