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ドラマと藤木さんと日常

日テレ【水10】  脚本/高橋麻紀 他  原作/伊藤 実  

野口さつき(稲盛いずみ) 野口和彦(山本太郎) 野口智也(嘉数一星)
小沢聖子(板谷由夏) 小沢秀昭(佐野史郎) 小沢美帆子(川島海荷)
小沢清貴(佐藤詩音) 森田彩乃(田畑智子) 富田葉子(田中美佐子) 他

 #10[終] 「2つの家族…それぞれの結末」6. 17 OA

それぞれの家族に進むべき道が示され
きれいにまとめた最終回だったと思います。

ただ、智也が1年で施設を出てきて復帰したこと、
その一年後には弟が誕生したことが…軽い気がしましたね。
新しい命が、智也を命の重さを気付かせ、
生きてることの尊さを知らしめるためだとしても、
命を奪われた家族にとって、
奪った家族に新しい命が誕生するのは理不尽な気がします。
そしてこの子は産まれたときから、人殺しの弟という事になる。

母と母との対面で、土下座するさつきに
「あなたがどんなに苦しんでも、あたしは楽になれないんです。」
という言葉が印象的でした。
聖子は後悔せずにはいられない…あと15分早く帰ってればと。

加害者は謝る事で許しを乞い、心を少しでも軽くできるかもしれないけど、
被害者は、心をがんじがらめになる。
憎めば憎む自分に嫌気がさし、かといって許せるわけもなく
土下座をされても、簡単に謝らないでとも思う。

そんな悶々とした気持ちを、
浄化させてくれたのが秀昭の言葉でした。
「憎む相手は自分の中にしかいない。あの学校にはいない」
キヨタンを殺した少年はこの世界のどこかで生き続けるだろう。
でも憎む少年は自分の中にしかいない・・
自分が憎しみが作り上げた偶像は、自分の心の中にしか存在しない。
そういう折り合いをつけていくしかないんでしょう。
いつかは抱いた憎しみと対峙しなければならないんですね。



最後まで加害者に同情することはできませんでした。
加害者の涙につられる事もなかったように思います。
それは智也は生きていて、キヨタンは生きられないから。
一人の命を奪い、家族を傷つけたのだから
加害者側がどんなに苦しんだとしても、それは当然だと。

最後に・・こういった事件が現実におきないことを祈ります。

 #9 「母と母、衝撃の対面」6. 10 OA

いいドラマだと思うんだけど…ちょっと疲れてきた。

9話は2通の手紙が核になってたと思います。
聖子の智也にあてたの手紙。
キヨタンを太陽のように明るい子になってほしくて育ててきたけど
それが裏目に出たのかもしれない。
智也が見たキヨタンは、ほんの一部でしかない。
聖子の思いが伝わって来ました。

そして2通目、母親あてに向けた手紙には、
母親としての苦悩が書かれてありました。
聖子は自分の苦しみを一番理解してくれるのは
さつきではないかと思ってしまったのかな。
聖子がなぜさつきに手紙を出す気になったのか動機が見えづらかった気がします。
美帆子が進路を決めて、親としての役目が少なくなったことにさみしくなった?
手紙をよんださつきはお墓参りに、そこで聖子に会う。
母と母の対面にちょっと強引さも感じました。

いよいよ最終回ですね。
なんか長かった気がしてしまうな。
聖子とさつきの対面はもちろんだけど、
父親の秀昭は、許すことができるんでしょうかね。
母親とはまた違う思いがありそうだし。
でも基本いい人だから、
誰かを憎んで生きることは聖子も秀昭もできないだろうし。
なにより美帆子が可哀想。
そして最終回に智也がどう描かれるのかも興味があります。

 #8 「審判の日、すべての真相」6. 4 OA

先週に引き続きラストで展開材料を投入で、少々イラッときます。
予告でちら見させてくれれば十分引っ張れると思うのですが。

智也が明かした真相は、かなりキヨタンが嫌な奴に描かれてる。
キヨタンは母親が大好きで、そんな言葉を言わせてしまったのかもしれないけど、
なんか釈然としませんね。
そして審判ですべてを知ったさつきが智也に「母さんを許して…」と。
許して・・・・かぁ。

審判から蚊帳の外の、キヨタンの両親が事件の真相を知ることになります。
両親にとってつらい真相だと思います。
・キヨタンの言葉で、智也が傷ついた。
・キヨタンのわがままさが殺されるきっかけになった。
・親が甘やかしたんじゃない?
みたいにも取れるから・・・・
そして智也と違って、もうこの世にはいなくてやり直すこともできない。

母親の「清貴は傷つけるために言ったんじゃない」というのが印象的でしたね。
智也の中で清貴が嫌な子のまま残るのが悲しいと泣く姿につられました。
智也のへの手紙は、海容に繋がる橋となるんでしょうかね。

キヨタンの写真を前にした母親の
「一番苦しいのは、つらいのはキヨタンなんだよ」にジーンときました。
さつきや和彦は気づいているだろうか…
キヨタンの苦しみやつらさを思いやれているのかな。
今智也と向かい合えることに、一人の命と引き換えになっていることを。

 #7 「僕は死刑になるの?」5.27 OA

智也が隠してる真実は、キヨタンの暴言以外にまだ何かあるのかな。
智也の回想で結構見せてると思うんだけど。

キヨタンの二面性について少し触れました。
両親にとっては甘えん坊なキヨタンでしたが、
担任の目からはしっかりしてたと。
自分の方が指摘されることもあったというエピソードと
姉の強情だった、喧嘩しても引かなかったというキヨタンの側面は
智也を攻撃したことにつながっていきそうですね。

今回は父親の悲しみが色濃くでてました。
涙は家には持ち込まない、
こうして今まで悲しみを封じ込めて家族を支えてきたんだ。
その父親がさつきの手紙を返しにいくと、中傷の張り紙を目にする。
結局持ち帰ってこっそり捨てるなんて、優しすぎる。


このドラマは加害者側に重点を置いて描かれているわけだけど、
被害者の方が過酷な場面を背負わされることが多いんですよね。
そんでもって話のカギを握るのも被害者なわけで、
それなのに加害者側を見せられるのは、ちょっと腑に落ちない・・気がする。

小沢家は、キヨタンを亡くした衝撃が少しづつ落ち着き始めている。
でも、さつきからの手紙やこれから起こる審判、
そしてキヨタンと智也の間に起きた真実によって、
小沢家には何度も悲しみが掘り起こされていくんだよね。
キヨタンの両親や姉の美帆子が真実を知ったとき、
キヨタンは殺されてしまったのに、
そのきっかけがキヨタンの言葉だと知ったら小沢家の悲しみは行き場をなくす。
その上海容~加害者を許さなくてはならない結末が待ってる。
ここ数話の智也の回想を見てて、
小沢家に対して残酷なドラマだなぁと思いました。
だから智也が可哀想でもキヨタンがウザくても、野口家に同情はできないな。
もし…逆だったらどうだろう。
さつきや和彦は小沢家と同じ行動をとるかな?

最後を見た後に「よかった、よかった」と言ってしまう結末にだけは
ならないようにして欲しいです。

 #6 「生きてこその償い」5.20 OA

さつきを叱る母親の言葉がすごく残ってます。
「ご遺族には絶対に甘えちゃいけない」
ふだんおおらかそうな優しそうな母親が、力強い母親に。
女で一つで二人の娘を育て上げた母の強さを垣間見ました。

また智也の父親もようやく前を向き始めた回でもありました。
でもそのきっかけが義理の妹の言葉なのが弱いかな。
さつきの入院が効いたのでしょうが。
急に前向きになって、今までのウダウダはなんだったのさってね。
面会の時キャッチボール楽しかったよという智也の言葉が重かった。
父親はさつきに頼まれてキャッチボールして、こんなもんでいいだろっていってたのに、
それでも智也にとって楽しかったなんて皮肉だ。

さつきもまた手紙を書くのですが、深さがあってよかった。
「智也に罪の深さを理解させて・・・・生きることをお許しください・・・」
一歩ずつ海容に向っていくのでしょうね
ただキヨタンパパが今まで気丈にふるまってたけど、
表に出せない分傷は深いのかもしれない。
母親の立場で聖子はさつきを思いやれるかもしれないけど、
父親となるとまた少し違うのかな~と思いました。

事件の真相が、空気読めないキヨタンのうざい言葉が発端になってて
殺されてしまったのに、悪役扱いでちょっと可哀想だな。
このあたりの折り合いをどうつけるのかを密かに注目しています。

 #5 「意外な真相…息子の秘密」5.13 OA

…なんかごまかされた感じ?
智也がびしょ濡れで帰ってきた日に何があったのか、
そのトラウマがキヨタン殺害の背景にあるんだよね。

母との約束を破ってホームレスに近づいた。
ホームレスは智也が自分の子供だと思い込んでしまって、きつく抱きしめてしまった。
豹変したおばあさんが怖くなって引っ掻いて逃げてきた。
もしくは苦しくて死ぬかも…死の恐怖を感じて引っ掻いて逃げてきた?
自分の汚れを噴水で洗い流し家に帰ったら、母に怒られたと。

これじゃ弱くないかな?
きっと原作は性的虐待なんだよね?
それだったら母親にも誰にも言えないってのも、噴水で洗い流すのも、
SOSを受け取ってくれなかった母親に心を閉ざすのも納得できるんだけどね。

これに対して富田が
つらかったね
家に帰る間多くの大人が智也とすれ違ったのに誰も知らんぷりだったね
誰かがこうして抱きしめてあげられればよかった

というのは少々つじつまが合わない気がした。
見知らぬばあさんに抱きつかれて逃げてきたのに、
抱きつかれることがトラウマにはならないのかって。

母親もあれほど取り乱すことでもないような…
それとも
「おばあさんに性的虐待されたんだ。
だけどそんなのテレビで描写できないんだから空気読んで察してくれ!」

だったのかなと思ったんだけど、
さつきはおばあさんに「優しくしてもらってありがとうございました」って。
智也がトラウマになってるのに、お礼言うのもなんだかなぁでした。
智也と向き合うために話を聞きに行ったのは分かるけどさ。
結局、智也はいい子というのと
そんないい子なのに母親が子育てから逃げてるなんて…
という批難にすり替えたような…焦点がぼけたように思いました。
智也の傷をあいまいにしてしまうと、キヨタン殺害の動機が弱くなりそう。

そして、美帆子の「あんたが死ね」
泣きながら土下座する稲盛さんがよかったです。
でもここで土下座してしまうと、
キヨタンの両親の前に出たときどうするんでしょう?
何度もすると謝罪の重みが減っていくし…
ま、双方の親が対面する場面が一つの山場になるんでしょうね。

 #4 「被害者家族への手紙」5. 6 OA

事件の核心に近づいてきました。
あの看板が智也の心に関係があるのですね。
母親の愛の象徴なのかなくらいに思ってました。
なんとなく智也に感情移入させるところが少々気になります。
まっすぐに育ったゆえ邪気のないキヨタンが
うがったみかたをすると、思いやりのない子のように見えなくもない。

今回は小沢家の再生と出発が描かれていて、グッときました。
お姉ちゃんの苦しみが爆発して、改めて家族の絆を固く結びました。
美帆子は生きてるんだという父の言葉、
母親が作っていた育児日記に涙です。
生きてることが当たり前じゃない、
笑顔でいられることは当たり前じゃない…キヨタンの遺影が切ない。

聖子の育児日記は、どれだけ子供に愛情を注ぎ、
小さな出来事も見逃さないように、楽しく子育てしてたのがわかります。
そんな聖子や子供たちを包みこむような大きな存在の秀昭。
一方、和彦は会社での立場を悪くし、辞めようかなと言ってる。
さつきは子育ては苦痛だった、ベランダや子育てサイトに逃げてたと。
二人とも抱えきれない問題に出くわすと逃げてしまう性格なんでしょうか。
対称的な家族です。

富田が訪問したときに思ったのですが
家裁は加害者側に近いんでしょうか。
智也とさつきは富田に救われてる部分があるけれど、
被害者の小沢家には誰も手を差し伸べてくれない気がして。
事件のことにしても情報が聞かされない、
ただ自分たちで起き上がるしかないというのが少し切なかった。
逮捕直後少年と母親の支えになってた富田が
今頃になって調査に来るというのが、何とも釈然としなかった。

さつきの手紙が、落ち着きはじめた小沢家を波立たせます。
一字一句丁寧に描いてた手紙のシーンは、
さつきの気持ちをよくあらわしてたと思います。
そのあとに小沢家のポストに入れる時の緊張感もよかった。
これから被害者家族と加害者家族の距離が近づいて
両者の苦しみ・傷をどう描いていくのかじっくり見ていきたいと思います。
そして智也になにがあったのか。

事件よりもずっと前のこと。
ずぶぬれになって帰ってきた家にはだれいもいなかった。
母親にいて欲しかった状況、
智也が苦痛を感じたときに見たであろう、あの看板。
看板をどんな気持ちで見てたんだろう…

 #3 「告白…少年の殺意」4.29 OA

加害者の少年が話し始めました。
困ってるキヨタンを助けようと思って、自宅に連れてきたのだと。
そして母親さつきは智也と向き合おうとします。
迷惑掛けた実家もでて夫と一緒に再出発です。

やはり加害者目線ということで、
加害者側に感情が入りそうになりますね。
ましてや智也は母思いのいい子だとなると・・・
見ていて、自分の感情に違和感を感じてしまいます。
そんな時に被害者夫婦の散歩のシーン、なんとかバランス保ってる!?

予告を見て被害者家族の絆がほつれそうだと思ってたのですが
それはキヨタンパパの妻への優しさから出た言葉なのでした。
弱った妻にどうにか立ち直ってほしくて出た言葉。
お前のせいでキヨタンは死んだんだ・・・・そういえば満足か?
キヨタンが死んだ理由なんていくら探したってあるわけない。
納得いく理由なんてない。(うろ覚え)
…胸にずしんと来ました。
どんな理由があったとしても殺されて納得なんてできないよね。

父親役の佐野さんと田中美佐子さんがいいです。
最初は田中さんが加害者の母親でとも思ったけど
それ以上に富田は重要なんだよね。
母親の代わりに智也を受け止めて包んであげなきゃいけないから。

さて美帆子が加害者の母親を目撃しました。
家裁の人が喫茶店で加害者母と話すってありえなくない?
ただでさえマスコミやら地域の目やらあるのに…
しかしこれで加害者と被害者の接点ができました。
新たな展開がやってきそうですね。

 #2 「禁断の葬儀」4.22 OA

キヨタンの歯を探す母親の姿に涙しましたわ。
こういうテーマを扱ったドラマなので泣きのシーンが多いんですが
被害者、加害者、その時の状況に対しての涙も違ってくるだろうし
泣き分けが重要ですね。

2話はお姉ちゃんがよかったです。
消えちゃえといった言葉がどんどんお姉ちゃんを苦しめる。
母親に「お母さんは天国で会えるよ」といい
自分は地獄だよねというお姉ちゃんを、誰か抱きしめてあげて欲しい。
母親にお姉ちゃんの苦しみに気づいて欲しい。
立ち直れというのは酷だろうけど
お姉ちゃんの母でもあるのだからそれに気づけるといいんだけど。
でも・・予告を見ると、
固い絆で結ばれてた被害者家族にもほころびがでてきそうですね。

そして加害者、すべてをなくす父と母。
さつきが葬儀に向かうのを見て
母親から愛情を受けてちゃんと育てられた様子が伺えます。
逆に夫はどんな家庭に育ったのだろう。
…葬儀いってどうするんだ?謝るのか?
どうするわけじゃない、ただ行かなきゃという感情があるだけなのに
夫にはそういう感情がないんでしょうか。

世間すべての人が敵となる中で、母親は味方でいてくれます。
「母親でいてくれてありがとう」
もう一つの親子の絆が救いとなってました。
その絆もやがては綻ぶのでしょうか。

智也は殺したことを認めたものの
キヨタンとの間に何があったのかはまだわかりません。
なぜ殺さなくてはならなかったのかが気になります。

 #1 「すべての母親へ捧ぐ家族愛の物語」4.15 OA

期待してた以上のものはなかったかなぁ。
ところどころ雑さも感じて少し残念に思うところもありました。

被害者家族に関しては、お姉ちゃんがよくわかんなかった。
消えちゃえと何度も言わせたわりに自責が少なかったと思うし
弟がいなくなったことよりも、
置かれてる環境への苦痛の方が勝ってるように見えました。
母親の板谷さん、思いのほかよかった。
子供への愛情が自然でしたし、事件後の焦燥感も伝わってきた。
佐野さんの父親像も効いてました。

被害者側からは、
日常の中でちょっとしたことが影を落とし、家族の姿を変えていく。
他人事じゃないなというリアルさが胸に迫ってきました。


加害者側はちょっとステレオタイプだったかなぁ。
何か犯罪を犯す子供は、家族がバラバラで
コミュニケーションがとれていない家庭環境のせいだよ。と言いたげで…
息子が警察にいるのに会いに行かないのも謎。
いくら夜中だろうが会わずにはいられないと思うけど。
息子の顔見るまでは息子を信じません?
これじゃ愛情不足で育った子供ということになってしまう。
加害者を特殊にはしない方がいいと思うんだけどな。
どこにでもいるような普通の家族がある日被害者と加害者に…
というのが問題提起となるのではないでしょうか。

子供のもとへ行く母親に、出産の回想を重ねるシーンは良かった。
改めての母親として覚醒、人間を育てる重み。
色々なイメージがあると思うけど
これから息子と向き合い、丸ごと受け止めていかなくてはいけない。
息子を「再び生むんだ」というイメージを強く感じました。

1話では稲盛さんの母親に違和感あったけど
今後は加害者の母親として一番のキーになると思うので期待したい。


ところで挿入歌、主題歌は…どうなん?
タガタメにしろとは言わないけど、こういうドラマはやっぱミスチルがいいな














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