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ドラマと藤木さんと日常

「殺害」 …婚約殺人の罠… 脚本/竹山 洋  原作/松本清張  5. 28 OA 

佐山道夫(藤木直人) 枝村幸子(木村佳乃) 福地フジ子(夏川結衣)
村瀬進太郎(渡辺いっけい) 村瀬みな子(荻野目慶子) 竹崎弓子(南野陽子)
丸岡房江(余貴美子) 波多野雅子(室井滋) 桑山信爾(小林稔侍) 他

1時間がはやかった、ドキドキワクワクの展開でした。
しかも最後のフジ子に膝枕されてる道夫に涙してしまった…こんな自分おかしい。
登場人物みんなやるせない。

殺人に関しては波多野同様隙だらけです。
フジ子をアリバイに利用するほど用意周到に計画しながら
タクシーを使うのはありえなくないですか?
フジ子のアリバイが鉄板だと自信があったのか、でも面割れてる有名人だしさ。
しかも福岡に戻った時に タクシーの運転手が
どれほど客の様子をうかがってるか知ってるはずなのに。
1度目は携帯で佐賀だか福岡にいるだか嘘ついた時、運転手に突っ込まれた。
2度目は知り合いで自分の昔のこと聞かれて、嫌な思い&ヒヤヒヤ。
どちらも「うるさいっ」と言って黙らせたけどさ。

さて、幸子の奔放ぶりに耐えきれなくなった道夫が
いよいよ幸子を殺します。
そして幸子によって窮地に立たされた竹崎は自殺。
2人の女と入れ替わるように頭角を現してくるフジ子。

■枝村幸子
殺してといわんばかりのうざさに辟易した。
でも幸子は岡野をバックアップする道夫を見て反省するんだよね。
「自分は道夫をいじめ過ぎた。これからは優しくしよう」
岡野のバックアップは自分を殺すための土台作りなので、悲しいところです。
めちゃくちゃ笑えるナレーションなんですけどね。
幸子の悲劇なので笑っちゃいけません。(…プププッ)

幸子は道夫を愛してたんだろうし、道夫も幸子をほんとに愛してた。
だから今まで我慢もできたんだろう。
でも幸子は道夫の秘密を使って意のままにさせようとした。
あの日道夫が、村岡とも子の罪を告白したのは幸子への純粋な気持からだった。
その純粋な気持ちを幸子は盾にとり利用した。
愛した分だけ憎しみも増したんじゃないかな?
のし上がるために邪魔になったのはもちろんだけど、
愛する人が醜く変わっていくのに耐えきれなかったのかもしれないと思いました。

■竹崎弓子
竹崎弓子の自殺に至るまでは、もう少し丁寧にして欲しかった。
波多野や幸子と比べると絡みは少ないし、
道夫とどれくらいの深さでつながりがあったのかは分からない。
でも幸子を怒らせ、大阪のパパにすべてを知られ捨てられてしまう。
愛人関係で店までまかせてもらってるのに簡単な別れ。
竹崎に弁解くらいさせても…とも思ったし、
道夫にすがってきてもよかったんじゃないかな。
パパに捨てられ即自殺では、竹崎弓子の人物像が薄すぎる。
マスコミに騒がれるための捨て駒扱いじゃぁね。

■福地フジ子
今までの女性が佐山と絡んだけどフジ子との絡みが一番ドキドキした。
(いわゆる萌えというやつです)
キスして倒れるとか、セリフはなんだかなって感じなのですが、
佐山をずっと慕ってきたフジ子と、
その想いに乗っかってやろうという佐山の魂胆が興味深かった。
幸子の奴隷と化した道夫が、
フジ子をしもべに置くことでバランス取ってるようにも思えたし、
もはや幸子は自分の味方ではなくなってるから拠り所が欲しかったんだね。
幸子のもとに行く前にフジ子の髪に触れて
「帰ったら髪を切ってあげる」という道夫の表情にグッときた。
幸子との永遠の別れとフジ子へのいたわりが絡み合ったような心情を垣間見た。

道夫の幸子殺しのアリバイに巻き込まれたと知った時のフジ子がよかったです。
道夫好き、でも幸子も大切に思ってる、自分の気持ちを利用された?
などの複雑な心境が表情にあらわれてて、ちょっと切なかったな。
幸子を殺して帰ってきた道夫を膝枕にし慈しむようなフジ子が印象的でした。
フジ子が聖母マリアのようでもあり母性があふれてたと思う。

これからフジ子との関係に進んでいくのでしょうが、
フジ子の変化も見どころですね。
女を封印してきたフジ子がどう変わるか、
そしてフジ子にも追い詰められる日がくるのか。













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