/ 空の色 海の音 /

ドラマと藤木さんと日常

「英断」 …衝撃の結末… 脚本/竹山 洋  原作/松本清張  6. 18 OA 

佐山道夫(藤木直人) 枝村幸子(木村佳乃) 福地フジ子(夏川結衣)
村瀬進太郎(渡辺いっけい) 村瀬みな子(荻野目慶子) 竹崎弓子(南野陽子)
丸岡房江(余貴美子) 波多野雅子(室井滋) 桑山信爾(小林稔侍)  他

道夫がどういう形で破滅するのか、楽しみの一つだったのですが…
フジ子と母親の死、そして自白など、強引な進め方で少々残念でした。

■母親の死
前回出てきてもう病死なんて…
しかも道夫は瀕死の母親看取らずフジ子のもとに向かう。
母親を軸にするのならちゃんと見送ってほしかったなぁ。
「母はもう?」と先生に言ってあきらめるの早いぞ、道夫。

道夫が来る前に、フジ子がいなくなったと母親に告げる警察、
もしかしてそれが原因で危篤になったんじゃないの?
そして危篤状態の母親の病室にズカズカ入り込んでくる桜田、
空気読めない人物ばかり。

母親の登場は、道夫を自白に追い込むための材料だったんだね。

■フジ子の自殺
フジ子は佐山を守るために、自分が幸子を殺したと遺書を残した。
母親の危篤で佐山と連絡を取り、死ぬ前に一目会いたくなったと。
ボートで佐山の目の前で死ねば、
また佐山が疑われることくらいわかりそうなフジ子なんだけど。
遺書の効力を信じてたんだろうね。

フジ子の誤算は、佐山が自分を愛したこと。
遺書があるのだから、
フジ子が幸子を殺したと言いきってしまえばいいんだけど、
佐山はフジ子の遺書は嘘だと告白してしまった。
それによって自分が窮地に立たされることを分かってのことなのかどうか…謎。
「フジ子は自分を助けるために、嘘の遺書を残した」
「あなたは犯人ですかー?」

丸岡の言うとおりこの告白は自分が犯人だと言ってるようなもの。
佐山はマジで頭が回らない男なのか?
フジ子の潔白を証明したかったいうのは分かったけど。
ドラマにするならせめて、
のし上がるだけの頭脳を持つ佐山にして欲しかったです。
行き当たりばったりで、窮地は女が救ってくれてじゃ…主人公の立つ瀬がない。

■フリートークな裁判

・証人として出廷したはずが、犯人扱い。
・枝村幸子殺害事件なのに、のっけから波多野メイン
・傍聴席からのヤジ
・容疑者・岡野の自由な発言
・検事と弁護士の曖昧な曖昧なポジション

これは佐山が人権侵害と訴えてもいいくらいじゃない?
桑山が岡野に対する警察の取り調べに行き過ぎがあったと言ってたけど
桑山の佐山対する執拗さもかなりのもん。
検事を辞めた桑山と桜田は、いつまで検事気分なんだとも思ったし。
そして桑山の「誰が質問してもいいんだ!要するにこいつが犯人なんだ」
笑った・・・あきれた…
検事が証人に質問してるのに割り込んで入ってきての発言なんだけど
めちゃくちゃや・・・岡野の弁護じゃなくて、これじゃ刑事の取り調べだわ。

桜田が幸子の実家から持ってきたパソコンには、
佐山の村岡とも子殺しの告白が入ってた。
これも証拠としては不完全。
幸子が言ったように作り話の可能性がある。
道夫もうまく切り抜けられたはずなのに。

そして刑事の十八番、母親を持ち出して泣き落し。なんてベタな…
「そんなのに引っ掛かるな 逃げ切れ・・」とテレビに向かって
佐山にエールを送るも、自白し始めてしまいました。
はぁ・・・・だったらもう少しやりようがあったのではないか。
母親が家を出た後の道夫を前もってしっかり描いておくとか。
あっあれか?炎の前で思いつめた子役の道夫?
結局佐山の最後の砦が母親ってことなんだけどさ。

「あなた・・・やったわね」
道夫の母が言った言葉を
すべて桑山が知ってることに違和感感じたけど
(地蔵の顔はあっちゃんの子供の頃にそっくりだとか)
息子を捨てた母親が、
「悪いことしちゃダメだよ、いい子でいてね」というのも勝手だよね。
桑山が佐山の母の心情を、
さも知ったかのように語るのはちょっとムカついたな。

「私を守ってくれるよう持ってきましたが、逆でした。
 すべて正直に話しなさい・・・母の声が聞こえます」

んな今更いい人にならなくてもいいのに。
女を利用してのし上がってきた道夫がフジ子を愛した。
ずっと求めてきた母親に会えた、それが佐山道夫でよかったのに。

どうせ自白するなら、実はフジ子は生きていて、
フジ子の前ですべてさらけ出す佐山の方がよかったな。
まっ、これもベタだけど。

■野望の鎮火
閉廷後、「青山のお店に・・・」という佐山の残り火が印象的でした。
最後の雨のなかのシーンも良かった。
ただナレーション短めで余韻を持たせて欲しかった。
無音の中で雨音が響く、見上げる佐山という感じで。

まぁ残念なところもありましたが、面白く見れたかな。
いや…藤木さんファンだから
おおらかに受け止める事が出来たのでしょうが。
でもこのドラマで、
藤木さんの可能性も感じられた気がするので(主題歌じゃなくてね)
今後どんな役をやられるのか楽しみにしたいと思います。













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://umisorakai.blog73.fc2.com/tb.php/605-5a5ab7c4