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ドラマと藤木さんと日常

 「死刑執行命令」10.25 OA 

死刑囚・星山(大倉孝二)の死刑執行場面は衝撃的でした。
でもこの衝撃、後味の悪さが、
犯した罪の深さを示してるのだろうな。

無銭飲食をとがめられて食堂の一家惨殺、
出前に出てた娘が生き残ったものの、
スキルス性のガンでもう余命わずか。
記者である沢崎(香椎由宇)経由で会う及川(伊藤淳史)は
遺族の願いと反省どころか悪態をつく星山の狭間で揺れ動く。

星山は両親の離婚後、母から育児放棄・・・
ネグレクトで施設に引きとられた。
それを知った及川は、
星山の作っていた家がどんな意味を持つのか、
そしてそこに家族を配置しようと人形作り、
星山の心を覚醒させた。

家の完成を目指した星山。
明日の面会を心待ちにしてた星山。
・・・しかし明日はこなかった。
死刑囚にとって、死はなにより優先してやってくる。


及川が言ってましたよね、改心したのにどうにもならないのかと。
いっけん死刑制度否定派?に見えますが、
視聴者に問いかけてるんでしょうね。

確かに星山は改心して自ら犯した罪を遺族に謝罪した。
だけど、罪は謝って償うものではないんですよね。
法のもとで決められた方法で償うもの。
星山の場合、死をもって償うことしか許されていない。

現実的に考えれば、
「改心」なんてあいまいなもので罪を軽くして欲しくないと思う。
弁護士の策略、精神鑑定などの逃げ道がないわけじゃない。
家庭が両親が・・・という背景もあるだろうけど、
どんな理由があったにせよ、人を殺していいわけない。

人を殺すなという国が罪人であれ人を殺すのか?・・・と思わなくも無い。
でも、じゃ死刑制度を廃止したとして
何人もの命を奪った人間を生かすのは保護と変わらないのでは?
遺族は心の傷を抱えながらも、毎日働かなければ生活できない。
その遺族の幸せを奪った犯人は、
最低限だとしても食べものを与えられて生きていく。
檻の中が不自由だとは思わない・・・
自由、不自由はその人のキャパによるものだから。

死刑制度の是非はこの先ずっと議論されていくのでしょうが、
命が重いからこそ、死刑制度があるんじゃないのかなぁ。
罪人の命だって重い、だからこそ命をもって償うのだと。

最後の星山の心から叫び「ママ~~」
わが子に愛情を注げなかった母親の罪深さを感じました。













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